
現象
観客がサインをした紙幣が、ハンカチの中で消えてしまいます。
マジシャンはテーブル上にあるマジックペンを取り上げてキャップを外すと、なぜかペンの中には袋が入っています。
袋の中には紙幣が見えます。袋を縛っている輪ゴムを外し、中の紙幣を確認すると、確かに観客のサインの付いた紙幣なのです。
ポイント
「どこにでもあるペンの中に、紙幣が飛び込む」これほどショッキングな現象はそうそうありません。
この「どこにでもあるペン」というのが大事です。実際、このトリックで使っているペンは、「どのご家庭にも必ずある」と言えるほどポピュラーなものを使用しています。
良く知っている道具だからこそ観客は「仕掛けはない」と油断してしますし、それ故にキャップを開けた時の驚きは格別です。
意外性だけではありません。不可能性も追及しました。「ペンの中の袋」という、2重の密室空間の中に紙幣が飛び込みます。
もちろん袋には穴は開いていませんし、口の部分は輪ゴムでしっかりと留まっています。
しかし、実際にはほんの数秒で簡単に入れてしまうことができるのです。